今までの作品(1)山里にふさわしい庭

作庭:田中耕二   下関市豊北町 綿野さんの庭

遠くの山を取り込んだ庭に時がゆったりと流れ、身も心も癒される。

今までの作品(2)北宇賀集落の庭

竣工時、十三本のスギを配しましたが、四年経った現在、十本に間引きしています。

 生長した将来、三本の太くて赤い幹を通して御嶽山が眺められる庭にするのが狙いです。

大変おこがましいのですがこの庭、私の大好きな円通寺越えを意識しています。

円通寺は自然な目線で比叡山が眺められますが、

こちらは御嶽山を見上げなければならず、

見上げて疲れた目線を下ろした先に枯流れがあるというわけです。

田中耕太郎 画

円通寺越えの答えはスギが三本になった時点と思っていますので、随分先のことになりそうです。

アバウトにしてランダムに敷いた玄関前の石畳

田舎の佳さが見直されてきた現代、その田舎らしさを追求した庭が望まれている。

今までの作品(3)満珠・干珠の庭

近くに日本一の初日の出を謳っている豊功神社がありますが、谷口さんの家からは素晴らしい日の出が、しかも、居間の掘り炬燵に座りながら見られるという何とも羨ましい環境なのです。


さらに日の出だけでなく、夕日、潮の干満、雪景色、対岸の夜景、船の往来、海の波模様、海峡に霧がかかったときなど、毎日眺めても飽きない景観です。

田中耕太郎 画 

流れの庭と芝庭とのつなぎに石積(野面積)を配しました。石積の天端を海に向かって徐々に沈めて行き、
目線までが吸い込まれるような空間をつくり、その先に満珠・干珠の島が浮いている、これが狙いです。

海側か、それとも陸側にか、大いに悩んだ流れの水

右から左へゆったりと沈んでいく石積は、海へ視線を誘導するため

主庭の曲線に対し、前庭は直線を基調にしている

H邸造園工事